5/16~5/20 サンシティホール1階での書道展に出展します。書道関係の尊敬している方からお声がけいただいたご縁により出展することになりました。作品総数は、皆さま全体で漢字や仮名作品100点ほどだと思います。私も楽しみです。
私のこちらの作品は、今年の2月から3月の間に制作したもので、四枚を縦に並べ半切の軸に仕上げています。
以下、制作(臨書)の過程で感じたことの記録の一部です。
仮名書道を学ぶ上で大切な臨書の楽しさを少しずつお伝えできたらと思います。
2/28臨書 古今和歌集156 157 切れの一枚目
かな書道臨書の時は特に、料紙一枚に入魂して仕上げるようにしています。
この料紙の色から、墨は、やや濃い目にすると
立体感が出て作品が映えるので、今日は、"香蘭"という、仮名用墨ではなく漢字用墨を使いました。
筆は、"詞伯"です。連綿が長いと墨がもたないですが、関戸本古今集の場合は、ちょうど良いです。
文房四宝により、作品は全く異なってきます。
文房四宝の馴染み、書道ならではの楽しさです😊
落款は、複数枚"切れ"にして仕上げる時は、最後の切れに入れますから峻恵臨、とは入れていません。
3/1臨書 古今和歌集164 165 切れの二枚目
昨日より、字形と墨の濃さは、良くなりました。
行間、少し開きました。
摹書(もしょ)はしません。
全集中して、古に肉迫します。肉迫しなければ臨書の意味がありません。臨書に限らずですが、手本に肉迫することが上達への道の大切な一つです。
また書きます。
3/6臨書 古今和歌集166 167の詞書 切れの三枚目
かな書道では、空気が乾燥していると墨の膠(ゼラチン質)が固まり滑らかな線質等に大きく影響するため、暖房や冷房を付けずに書きます。
関戸本古今集は、藤原行成の真蹟と伝えられています。
筆意を体して臨書していくと、毎回感嘆します。料紙が貴重な時代、書き直しなどできなかったでしょうから
慎重さを感じますが、それでも流れるような連綿、
針の先程の中にも太細の変化あり、字形の中の懐あり、行間、疎密さ、品格あり😲
書いている姿を見てみたい、といつも思います。
僅かでも近づけるよう精進し、生徒様たちにも伝えていきたいです。
3/6臨書 古今和歌集167 168の詞書 最終切れの四枚目です。
最初の二文字(身恒)納得いかず🤔反対側からやり直しました😉
三行目の、"しより(利)いもと(登)"の辺り、行間やや開いてしまいましたが。。。。最後まで集中できました。
草書の代表古典、書譜の書論の中に
"乖(不調)の時もあれば、合(好調)の時もある"とありますが、
今日は、"合"です。
皆さまの今日も、合でありますように🍀