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学生部の書道作品と自由研究|書道の上達法 ~緩急と遅速と肉迫と俯瞰~

 年少さんから通ってくださっている中学生のUちゃんの書いた作品です。点画、字形、書道で必須の筆脈(当然、書道では教科書体や楷書でも筆脈は必須です。)もばっちり。

最近は、字が堂々と力強くもなってきました。

 

(手本への肉迫)

Uちゃんは、通い始めの頃からお手本を良く見て丁寧に書いていました。継続して練習してきたから手に入れた確かな技術!

 

掲載作品は、練習の一枚目か二枚目。

その場で私が何か言わなくても完成度の高い作品を書くことができます。

 

(遅速と緩急)

Uちゃんは、更に“緩急”と“遅速”の“急”と“速”を入れて書くと、太細の変化と少し渇筆も出て、全体が締まりもっと良くなります。

 

一般部の生徒さんにもよく話しますが、緩急”と“遅速”が一定だと線の太さが同じになりがちです。そういった筆の運び(運筆)や基礎となる筆づかいを、稽古で習得していくことが必要です。

 

彼女の成長に負けないよう、私も精進したいと思います。



一年生のUちゃんから書きたい文字をリクエストいただきました。自由研究のため初めて大きな作品を書きました。

 

書きたい文字、書きたいときを、自分できちんと意思表示して挑戦しました。字も堂々として力強い。

 

書いた後、自分の作品を高いところから見て確認していました。すごい!

 

書いた後、にっこりして楽しんでくれたかなと私も嬉しくなりました。 

 

作品を”仮巻き”にして仕上げられたら立派になります。

 

(俯瞰)

Uちゃんのように、少し高い目線で自分の作品を見ることは大切です。一般部の生徒さんにもお話ししますが、一点一画に集中しがちです。俯瞰して全体を眺めるようにすると、字形と布置(ふち)が整い美しく仕上げることができます。



年少さんから親子で来てくださっているYちゃん。

 

(手本への肉迫)

最近、急に上達しました。集中できる時間を自分でわかっていて量より質高く短時間集中型。お手本を良く見て稽古しています。その積み重ねの成果ですね。

 

少ない枚数で仕上げられることは、習得していないとできないこと。さすがの段位!

 

Yさんと一緒に楽しみながら続けてくれたらと思います。